後医は名医
医師の間でよく言われる言葉です。
最初、患者の病気を診断Aと考えていたけれど、
後々になって診断Bだとわかったとします。
これは誤診でしょうか? 最初に診断したときには症状がすべて出現しておらず、後々になっていろいろな症状が出現して診断が確定することがあります。
病初期ほど診断が難しいのです。
そのためあるクリニックでいわれた病名が信用できず、別のクリニックを受診したら別の病名を告げられることはあります。その時に症状がすべてそろっていて診断しやすい状況があるため
「後医は名医」と呼ばれます。
ここからの教訓は「1回の診察だけで診断名を付けるのが難しいことがある」
ということです。急性で死ぬ可能性がある病気はすぐに診断しなくてはいけません。
しかし慢性の病気の場合、何回か経過を見ていく中で診断にたどり着くことがあるのです。
そのため慢性の経過では医者の言う病名は暫定的なものとして聞いておくほうが良いと思います。
私の場合「今の段階では診断Aと考えているけど、経過を見ていく中で診断が変わる可能性がありますよ」とあらかじめ言っておきます。
診断がつかないからと言って意味のない検査を何度も繰り返すより、時間を味方につけて診断するアプローチのほうが効率よく診察できます。
