画像で診断が難しい腹痛
[2026.01.07]
一般的なCT検査や漠然とした超音波検査では見逃されてしまう病態に「正中弓状靭帯症候群」があります。血液検査では診断できません。画像検査を行う場合は特に腹腔動脈と靭帯の関係に注意して読影しなければ診断は難しいと思います。
そのほかに画像で診断が難しい腹痛には「家族性地中海熱」の漿膜炎(腹膜炎)としての腹痛が挙げられます。こちらも血液検査では診断できません。病歴から疑ったときにコルヒチンを投与して有効かどうかで判断します。
頻度は少ないですが「鉛中毒」や「ポルフィリン症」も画像で診断のできない腹痛の原因となります。これらはこの病気を疑ったときにしか提出しない特殊な血液検査や尿検査が必要となります。そのため漠然とした血液検査だけでは見逃されてしまいます。鉛中毒では診察の際、Burton’s lineと言われる歯肉の青みが買った線が現れることがあります。ここに注目して診察を行っています。
